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Artistic芸術的なペダリング



そういえば、昨年、ウィーンに行った時、アルゲリッチさんの演奏を目の前で聞く機会がありました。そのコンサートはアルゲリッチさんとパチーニさんという、女性お二人のピアニストが2台ピアノの為に作曲された作品を演奏されるコンサートでした。


私が座った席は、舞台上に椅子が並べられている座席だった為、ほとんど目の前でアルゲリッチさんが演奏される姿を見る事が出来たのですが、そういえばアルゲリッチさんのペダリングが素敵だなぁ、凄いなぁ…と思いながら、Mozartの”2台のピアノの為のソナタ”K.448を聞いたことを思い出しました。


やはりモーツアルトのソナタを演奏する時に、軽やかで柔らかい音色をつくるときは、ソフトペダルとダンパーペダルを一緒に踏むんだなぁ…と、本当に目の前でアルゲリッチさんが演奏されている、そのペダリングを見ながら、実際のピアノの音色や音楽を聴く事が出来たので、素敵な演奏に感銘を受けたことを思い出しました。


私は舞台上に座っていたので、その時コンサートホールにピアノの音色がどのように響いていたかをホール側で聞く事は出来なかったのですが、とても軽やかで、まろやか、よく響く音色だったことを覚えています。


私もモーツアルトの作品を演奏する時に、左右両方のペダルを上手に組み合わせて使用して、もっといろいろな表現が出来るようになりたいなぁ…と思いながら演奏を聞いたことを思い出しました。


私は日本だけではなく、アメリカやオーストリアでも、結構いろいろな演奏会を聞いてきましたが、熱心にコンサートに通っている頃は、残念ながらブログを書いたりしていませんでした。今、このようにブログを書き始めて、リアルタイムで聞いた素晴らしい演奏会のこと、書き残しておくべきだったのかもな…と思っています。


そういえばソコロフさんのリサイタルも、ザルツブルグに行く度に、当たり前のように聞いてきました。私は過去20年くらいにわたってソコロフのリサイタルを



何度も聞いていたので、それが特別なことだとは思わなかったのです。


それこそ初めてザルツブルク音楽祭で聞いたピアノリサイタルはソコロフだったし、毎年のザルツブルグ音楽祭の定番であるソコロフのリサイタルは、誰もが聞きに行けるリサイタルの一つというイメージがあったので、それが貴重な体験だという認識があまりなかったのです。


もっとしっかり、どのような演奏会であったか、その都度書き留めておくべきだったな…と、今更ながら反省しています。そのような過去に聞いた素敵な演奏会の事も、忘れないうちに覚えている事を書いていこうと思います。





 
 
 

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