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ソコロフのリサイタル‐雨が降った‐


ザルツブルグ音楽祭
ザルツブルグ音楽祭

昨日、ブログを書いていた時に思い出した、ザルツブルグ音楽祭で実際にあったソコロフのリサイタルでの出来事について書こうと思います。


2018年の事だったと思います。毎年恒例のソコロフのリサイタルですが、プログラム前半でハイドンの作品を演奏している途中に、突然ものすごい雨の音が場内に響き渡るようになったのです。その雨の音は全く止むことなく、プログラム前半ほぼずっと続きました。


私はてっきり、マイクか何かのトラブルで、外で降っている雨の音が場内にスピーカーから流れていて、こんなにはっきり雨の音が聞こえるのかな…?と思ってました。


それにしてもすごい雨の音…


と思いながらリサイタルを聞いていましたが、どうやらその時は、実際会場の客席に、雨が降り注いでいたようなのです。客席前の方で演奏を聞いていたお客さんの一部の方は、客席に降り注いだ雨で濡れてしまったみたいでした。


さらに舞台のすぐそばの辺りにまで、雨が降りこんでしまったため、休憩時間に、こんな感じでピアノも点検作業が行われていました。


そんな雨の音にも全く動じることなく、ソコロフさんはずっとハイドンの作品を演奏されていました。


そしてアンコールに、ショパンの”前奏曲集”から「雨だれ」を演奏されました。


演奏会の最中、会場に雨が降ったという、忘れられないリサイタルの一つになりました。


どうしてそんなことが起こったのか…?今でも不思議に思っています。

 
 
 

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